コンプトン効果
こんぷとんこうか
【コンプトン効果(こんぷとんこうか)】
定義
コンプトン効果とは、X線などの高エネルギーの光子が電子に衝突したとき、散乱された光の波長が長くなる現象である。
この現象は、光が粒子としての性質(運動量やエネルギー)をもつことを示している。
イメージ
光(X線)が電子にぶつかると、電子にエネルギーの一部を渡してはじき飛ばされる。
その結果、光はエネルギーを失い、波長が長くなって別の方向へ進む。
つまり、「光が粒として衝突して、エネルギーを分ける」と考えると理解しやすい。
数式
コンプトン効果による波長の変化は、次の式で表される。
\[\Delta \lambda = \lambda' - \lambda = \frac{h}{m c} (1 - \cos \theta)\]
ここで、
\(\Delta \lambda\) は波長の変化(m)
\(\lambda\) は入射前の波長(m)
\(\lambda'\) は散乱後の波長(m)
\(h\) はプランク定数
\(m\) は電子の質量(kg)
\(c\) は光速(m/s)
\(\theta\) は散乱角である。
ポイント
- 波長の変化は散乱角 \(\theta\) によって決まり、\(\theta\) が大きいほど変化も大きい
- 光がエネルギーと運動量をもつ粒子(光子)としてふるまう証拠となる
- 可視光ではほとんど観測されず、X線など高エネルギーで顕著に現れる