単振動
たんしんどう
【単振動(たんしんどう)】
定義
単振動とは、物体が一定の位置(つり合いの位置)のまわりを、同じ周期で往復運動する運動のうち、復元力が変位に比例して働く運動である。
このとき、力は常に中心に引き戻す向きに働く。
イメージ
ばねに取り付けたおもりを引っ張って離すと、おもりは行ったり来たりを繰り返す。この運動が単振動の典型例である。
動きのポイントは、
- 中心から離れるほど強く引き戻される
- 中心では最も速く動く
- 端では一瞬止まって折り返す
という規則性をもつことである。
また、振り子の小さい振れも、近似的に単振動として扱うことができる。
数式
単振動では、復元力は変位に比例して働く。
\[F = -kx\]
ここで、
\(x\) は変位(m)、\(k\) はばね定数(N/m)である。
マイナスは、力の向きが変位と反対であることを示す。
運動方程式は
\[m\frac{d^2x}{dt^2} = -kx\]
となる。
この運動の解は、位置が時間に対して次のように変化する形になる。
\[x = A \cos(\omega t + \phi)\]
ここで、
\(A\) は振幅(m)、\(\omega\) は角振動数(rad/s)、\(\phi\) は初期位相である。
角振動数は
\[\omega = \sqrt{\frac{k}{m}}\]
周期 \(T\) は
\[T = \frac{2\pi}{\omega} = 2\pi\sqrt{\frac{m}{k}}\]
で表される。
ポイント
- 復元力が「変位に比例」することが単振動の本質
- 位置・速度・加速度はすべて時間に対して周期的に変化する
- ばね振動や小振幅の振り子は単振動として扱える